notes 2010.11

約30年ぶりにLPレコードを救出。
松木屋のビニール袋は劣化してボロボロだったけど、
盤は無事であの頃の時代が柔らかい音と共に甦る。

事務所に来る人の反応でだいたいの年代がわかる。
うお〜っと感激し興奮する人は同じ世代の人か上の人。
カセット・CD世代の人はそれほどでもない。

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上品で静かでとても素敵な時間と空間を過ごさせてもらった。
最初のピアノの音から引き込まれ、その世界に入る。
大貫さんの詩は寓話のようで声は楽器のようだった。

音を邪魔せずに調和するモーショングラフィックも心地よく、
UTAUをプロモーションする中島英樹氏作グラフィックツールも
ステージを良くわかってる大人の仕事。

どうでもいいことだけど
僕の中では「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」が
ターニングポイントじゃないかなと感じていたけど、
インタビューなどを読むと転機としては「ねじまき鳥クロニクル」だったみたい。
確かに暴力的なものから壁抜けまで要素として基盤があるような。
でも僕の感じるところとしては「世界の終わりと〜」は
今の「1Q84」までの流れの基礎を作ったような気がした。

小説に出てくる「僕」はいつもストイックに冷静に生活する青年や少年が多い。
決して声高に叫ぶこともなく淡々としてる。
ストイックな人物を描く人(広い意味で)は、
エッセイなどでは結構お笑いやドジなこと等を書き、
自分を三枚目に見せてる気がする。
1983年の広告批評にこんな広告が載っていた。
恥ずかしくて見たくないのかもしれないけど
無断で載せさせてください。(すいません)
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1984年発行の村上朝日堂から組んでる
安西水丸さんは黄金のコンビで、この頃描かれている春樹さんが
自分のなかで止まってるせいかいつまでも「僕」のままだ。
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3ヵ月ぶりに「バードランド」のナポリピッツァを食べた。
休日の空いてる時間帯を狙って行ったのに
カウンターに座っていると
次から次へと人が入ってきて隅に追いやられた。
雨が降ってきたせいもあるが、
店の外にも待ってる人や予約する人でいっぱい。
昔と比べてピザを作る時間が早くなった気がする。
技術も熟練されてきたのかな。
小田原マスターも職人の粋に?

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2008.6 雑誌Penに紹介された頃。
県外からも相変わらず来るらしい。(食べる人も修行する人も)
でも「喫茶店」でもある。

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