notes 2010.4

2010年度TCC賞のグランプリは、仲畑貴志氏らしい。
たいしたものだ。尊敬する。今も元気で企画やコピーをやってる。

先日も、喜ばしいことに葛西薫さんが図録を出版した。
長年どれだけ背中を追い続けても届かない(あたりまえか)。
やはりただ者ではなく、葛西さんの持つ世界観は誰も超えられなく。
真似しようとすると大きなケガをする。
プロダクションとはいえ会社員でありながらこれだけの
モノたちを作り上げるのって、不思議でしょうがない。
講義でしゃべってるときも「あの空気感」は
体から漂いウットリと聞いてしまう。
そのままがグラフィックや広告に落ち着いてる。

昔言われた、『明朝体を手書きで書けなければ
最低限デザイナーとしてはやっていけない。』
というのは今の時代でも通じます、よね。葛西さん。

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坂井市議会選挙が終わりホッとしてるけど
今年は桜もろくに見られなかったことに残念で、
季節を感じれば、なんか肌寒いな〜と思うと
頭の中では吉田拓郎さんの名曲「春だったね」が流れたので
聞いてみると'73年のライブ盤で、
いっしょに素晴らしい名曲「マークII」が入っていて
聞き惚れてうっとりして運転してると、
山々は下の方からだんだん新緑が迫ってきて若葉の季節か〜、
この前まで桜色だったのに、日本って色で変化する国なんやと
思ってると無性にビールが飲みたくなり
そういえばハートランドって
あのホップの味って独特で、瓶はデザインも綺麗で
売ってるところが少なすぎだし、ずいぶん昔からあるけど
なくなって欲しくないビールのひとつである、
と感じた2010年春の日。

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日本経済新聞に3月4日から
U.Gサトーさんが選ぶ「エコ&ピース十選」で
過去の社会的メッセージポスターを掲載。
さすがにどれもこれも白黒で小さくありながら
世界に向けちゃんとビジュアルメッセージが伝わってる。
それにどれもが強烈な悪いニュースや皮肉が込められ
言葉という武器を使わずどんな人が見ても理解できるし、
何十年もの間、語り継げられるポスターとなってる。
こういうのって、年齢を重ねる毎に
理解度が増していく感じで、
若い頃には何がいいのかわからないまま過ごす。
でもある年を境に「なるほど」と見えてくる。
たぶん年齢がこういうのを作りなさいと
言ってる気がする。

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