notes

デザインの現場と電子書籍

悲しいことに「デザインの現場」が2010年4月号をもって休刊する。
1984年〜デザインのバイブルとして長く活用させていただき
今現在も買ってるし、ちゃんと保管してるのに。ああ。

以下の写真は2号目でまだ 別冊美術手帖 となってる。
なつかしい資生堂NUDAの広告のプロセス。コンパスや雲形の使い方まである。
今までの技術や考え方の蓄積となり、肥やしとなってることには間違いない。
内容はじつにわかりやすく細かく、確かに「現場」を伝えてくれ
自分のやってることに対し間違いじゃないことの再確認をさせてくれる本だった。

デザイン系の雑誌や本が次々となくなる。
僕はいつまでも紙に印刷されたもので知識を得たいのに。

この文章はある雑誌○○デザインの編集者が書かれたもの...。

----- 私は、この電子書籍リーダーに大きな期待を抱いている。まず増え続ける我が家の蔵書をぐっと圧縮できるのが嬉しい。(中略) 電子書籍リーダーは、狭い家に住む日本の読書家にとっては間違いなく福音と言える。電子書籍を購入することになり、その結果、紙の書籍の販売数が減っていくと予想される。将来的には、紙の書籍は、高額商品として限定的に出版されるようになるかもしれない。紙の書籍特有の手触りやページをぺらぺらとめくっていくといった感覚は、多少の出費をいとわない、一部の熱心な読者にだけ許される特権的な経験になる。その時、装丁や紙質といった書籍のデザイン要素が今以上に重要な意味を持つはずだ。-----

考え方は非常にまともで正しいのかも知れないが
紙の印刷出版に関わる人が、こういう考え方をされてるととても悲しい。
いつまでも出版したい意思がないように感じてしまう。
(まったく個人的見解として引用させていただきました。)
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