notes 2010.1

「やれやれ」とは、村上春樹氏の小説には頻繁に出てくる。
初期に出てくるようになったのは『羊たちの冒険』。
世の中でこれを口に出してる人はいるのかなぁ。

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最近「やれやれ」と思う回数が増えてる。
あまりいい兆候ではない。
体力=体の代謝があまり活発でなくなってる、気がする。
夜になるとがくんと落ちるし、精神も細かいことに気を遣わず
ちょっとぐらいいいかあ〜。と甘えが多い。
村上氏も常々言ってることが、この「体力」のこと。
走ることで長編を書ける体力がついてるらしい(確かに過酷だ)。

細谷巌さんにしろ岡本太郎さんにしても年表をみると
今の僕たちみたいな年代からでもすごいモノを創っている。

飽き性で体育会系・持久力からはほど遠い僕には
気力、体力、精神力といった「力」をつけることか?
あ〜あ。

(泳いでると、ときどき会う男の人で蛍光イエローの
 ビキニの人がいる(しかも両端は透けてる)けどなんの主張なんだ?)

続けてお正月ネタを。毎年新年の新聞広告を見るのが正月の楽しみ。
年々広告を出すところが減ってきたり、
企画や表現がちょっとずつ残念になってきたりと変わりつつある。
でも、企業や会社関係の姿勢を世間に知らせる広告は華やか。
今年はどうだったのか、いままでは「広告批評」に載ってたのになあ。

毎年出稿が多い[資生堂]は今年も変わらず全国に出ていたのかな?
ここにあるのは福井で見られるごく一部だけどまるで製版や印刷の見本帳のようで
本紙を見比べるとその差はすごくわかる。

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憧れの資生堂が出す広告は昔も今も姿勢や向かうところが明快で
見る側の気持ちをがっかりさせず続けていてくれる。
会社のベクトルがしっかりとどの時代の社員にも受け継がれてるんじゃないかなあ。
(資生堂の社員でも関係者でもないのに偉そうにすいません。)

僕の願いはいつまでもそういう創業当時からの
「文化や社会に対する熱い思い」を『一瞬も 一生も 美しく』続けてほしい。
(これも偉そうにすいません。)

でも今年のお正月広告でハッとさせられたのは
資生堂と「宝島社」の30段(すごいコピー)だけで
思わずエールを送りたくなったので、がんばって続けてください。
ついて行きます。

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あけましておめでとうございます。
お正月は実家でゆっくりとテレビ三昧の日々。そんな中、いちばん目に付いたCMがこれ。テレビとお茶の間を一番簡単なゲームでつないだCM。テレビとネット、ネットと野外広告やイベントなどをおもしろおかしくつないでバイラルさせていく手法を、たぶんみんな一生懸命思案している時代に、とてもアナログなアプローチ。ネットが無い時代でもできるキャンペーンなんだが、正月三が日のうちにおめでたい当選を知らせる意味を考えると参加はネット。やっぱりこの時代だからやるべきキャンペーンなんだと思う。
こんな時代だから、国民に「ピース」サインを出させたいと読んだボク。田村さんは「パー」を出すと思ったんだけど。次は「あっち向いてホイ」で。ダメだ、これは負けない確率が高すぎる。ん、抽選だから関係ないか。

あけましておめでとうございます。2010

その時体験した記憶っていつも忘れがちなので
やっぱり記録しておくことにした。
年末に行った強行軍東京美術館・ギャラリー9展示めぐり。

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好きな深川東京都現代美術館。
感動した「レベッカ・ホルン」。
気持ちいい不思議さと体を張ったパフォーマンス。
「ラグジュアリー」は歴史を展示する強さとマルタン・マルジェラの遊び。
『贅沢は貧しさの反対語ではなく、下品さの反対語です』(ココ・シャネル)
コレクションに出ていた本物が間近に見られて幸せだった。
コム・デ・ギャルソンの本物も尋常じゃない。
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隅田川沿いタカ・イシイギャラリーの荒木経惟「遺作空2」
現物見られてよかった。
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21_21 DESIGN SIGHT
深澤直人・藤井保 「THE OUTLINE 見えていない輪郭」展
ふたりとも完璧すぎて隙がない。
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森美術館「医学と芸術展:生命(いのち)と愛の未来を探る」
生から死まですべて見せ、深すぎてクラクラして回った。
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下北沢 本田劇場 久々の芝居。
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小田急線 向ヶ丘遊園「川崎市立岡本太郎美術館」
「岡本太郎&対照 佐内正史の写真」
太郎さん、やっぱり勇気と感動と気力をもらえる。
佐内さんの手に取れるプリントも今をそのままに。
一日中いられそうな気持ちいい場所。
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東京都写真美術館 
「日本の新進作家展vol.8 出発6人のアーティストによる旅」
好きなのは石川直樹さんと百々武さん、
さわひらきさんの映像、よかったあ。
「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン」
この人たちの決して真似できない黒の深さ、
グレーの絶妙な本物のプリントを見た。
コンタクトシート(ベタ焼き)は必見。
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恵比寿 NADiff Gallery「森山大道Around Magazine Work 1965-1974」
モノクロは印刷では表現しきれない。
プリントしないと。(高くて買えないけど)
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東京スカイツリーの建設途中。50年後のAllways風景。

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