notes

受賞の向こう側。

受賞の喜びを表わすのは当然だろうと思うけれど、
賞を贈られる国や時代によってはウエルカムではない賞になるときがある。
賞の主催者には直接の責任はない。しかし、辞退されたり、出席しても笑顔がない授賞式。
そこにはその人なりのメッセージが感じられる。
人は何かを発信することができる。
無言の抵抗や圧力もあるけれど、やはりその場に出てきて言葉を発しないといけないと思う。
常に卵の側に立つ村上春樹氏と、作品の内容からいままで授賞式で乾杯だけは遠慮してきた天童荒太氏。
こういった人たちがこの国にいて本当によかった。
声の大きい者が勝っていた時代は、もうとっくに終わっている。

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