notes

BOSS sings United States.

「音楽を通して、皆さんの人生に入り込み、アメリカの庶民の物語を語る一握りの人たちがいます。」
バラク・オバマからそう紹介されたアーティスト、ブルース・スプリングステーン。
「大統領に立候補したのは、私がブルース・スプリングスティーンになれないからだ。」
そろそろこの国にも、こんなイキな言葉を吐く政治家が生まれてもいい頃だと思う。
ニューアルバム『ワーキング・オン・ア・ドリーム』と同時に、95年からずっとライナーノーツを書いてきた五十嵐正氏のムック『スプリングスティーンの歌うアメリカ』も出た。音楽を通じアメリカとどのように向き合ってきたか。音楽に載せて自国へのメッセージを歌い続けてきたボスのヒストリーが書かれている。
著者は僕が学生時代に音楽の面白さを教えてくれた金沢の素敵な輸入盤屋の元主。
「米兵を帰還させろ!」と叫んだ、いつかのステージの声がようやくあの大国に伝わったようだ。


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